ネットワークカメラの野外設置工事で注意したいポイントを解説

ネットワークカメラ

ネットワークを介して映像を伝送できるカメラをネットワークカメラといいます。ネットワークカメラを野外に設置するときは、いくつかの点に注意が必要です。このページでは、設置工事で気を付けたいポイントを解説しています。さらに、ネットワークカメラの設置費用の目安なども紹介しているので、参考にしてください。

ネットワークカメラの屋外設置工事で気を付けたいポイント

精密機器と思われがちなネットワークカメラですが、野外に設置することはできます。ただし、野外設置工事では以下の点に注意が必要です。

防水・防塵機能を確認

最初に注意したいのが、防水・防塵機能を搭載したネットワークカメラを選ぶことです。この機能を搭載していないネットワークカメラを野外で使用すると、故障してしまうかもしれません。野外用ネットワークカメラの防水・防塵機能は、IP規格(IP00~68で表示)で確かめられます。「IP○○」の10の位が防塵機能、1の位が防水機能を表します。ともに数字が大きくなるほど機能は高くなります。

雷対策

野外に設置したネットワークカメラは、雷の影響を受けやすいとされています。具体的には、雷が落ちたときに発生した雷サージ(一時的におこる異常な過電圧・過電流)が、ネットワークカメラに侵入して故障してしまう恐れがあるのです。野外設置工事を行うときは、雷対策も考えなければなりません。機器を雷から守る避雷器の設置などが考えられます。

補正機能を確認

野外設置工事で取り付けるネットワークカメラには、補正機能も必要です。補正機能が付いていないと、逆行や夜間でクリアな映像を撮影できません。大切な場面で、きれいな映像を撮影できない恐れがあります。

その他監視カメラと比較した設置・運用面のメリット

ネットワークカメラの野外設置工事では、以上の注意が必要です。いろいろと気を使わなければならないので面倒と思うかもしれませんが、ネットワークカメラには他のカメラと異なる魅力があります。

設置作業が簡単

ネットワークカメラは、PoE給電に対応しているものであればカメラごとの電源を必要としません。また、ハブを中継点にすれば、LANケーブルでシンプルに配線できます。台数が増えても、設置作業は簡単です。これに対し、従来型のアナログカメラは、台数が増えると設置作業が大変です。1台ごとに電源が必要で、カメラ・レコーダー・モニターを同軸ケーブルでつながなければならないからです。ネットワークカメラのほうが利用しやすいといえるでしょう。

遠隔地から監視できる

ネットワークを介して映像を伝送できるため、スマホやパソコンを使って遠隔地から監視できます。監視の場所を制約されない点も、ネットワークカメラの魅力です。

ネットワークカメラの設置工事にかかる費用の目安

最後にネットワークカメラの設置工事にかかる費用の目安を紹介します。具体的な金額は、設置するケースで大きく異なりますが、記憶媒体を必要としないクラウド型のネットワークカメラであれば1台あたり10万円程度から設置できます(野外の場合はコストアップが見込まれます)。あくまでも一例なので、実際の料金は見積もりを取って確認する必要があります。

ネットワークカメラの野外設置工事は防水・防塵などに注意

ネットワークカメラの野外設置工事では、取り付けるカメラの防水・防塵機能に注意しましょう。また、雷の影響を受けやすいため、避雷器の設置なども検討しなければなりません。いくつかの注意は必要ですが、ネットワークカメラには設置作業が簡単、遠隔地から監視できるなどの魅力があります。安価で設置できるケースもあるので、検討するとよいでしょう。

関連記事

カテゴリー

アーカイブ